JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク
HAGAKI
研究者コラム

スウェーデンでの展覧会
Exhibition in Sweden

 ストックホルムにあるミュージアムÖstasiatiskaにて開催中の『Juxtaposing Craft』展に参加している。展覧会には、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、日本の4カ国から多様な作品が出品され、同時にÖstasiatiskaの収蔵品も並んでいる。この展覧会は、制作材料を通じて、持続可能な資源に対する考え方を発信する展覧会でもある。展示設営のために10月初旬からストックホルムに滞在し、現地のスタッフと一緒に作業を進めた。インターメディアテクで展示設営を行う立場としては、自身の作品の設営を進めつつも、現地のスタッフが使用している道具や、作品の固定方法が気になってしまう。日本と違い、地震対策として入念に作品を固定する必要はない点は、羨ましくも感じる。また、作品保護のためのガラスケースや、壁面への固定方法も興味深く、インターメディアテクに取り入れたい点が多くあった。ミュージアムでの展示方法は、新しいアイデアを取り入れつつ日々進化しており、このような展覧会に参加する事で得られる収穫は非常に大きい。

菊池敏正(東京大学総合研究博物館特任助教)
Toshimasa Kikuchi

コラム一覧に戻る