2026.07.18-2026.10.18
STUDIOLO
猛禽類はその飛行能力と捕食能力、また堂々たる姿から、世界中でシンボリックな存在となっている。日本画においても、鷹は有名なモチーフの一つである。
一方、日本画における鷹図は奇妙なほどに定型化され、現実の鷹の姿を写しながらも、まさに「絵に描いた鷹」となることが、しばしばである。ことに、その目は独特な、龍と見紛う如き表現が一般的だ。一方、現実の猛禽も、人間が思い込んでいる姿とは限らない。タカの顔を正面から見てほしいーーそれ自体が戯画的であることがわかるだろう。
本展示では河辺華挙の「鳥類写生図」より、猛禽類の描かれた箇所を抜粋する。この中にはタカ科、およびフクロウ科の猛禽がいくつも描かれているが、その描きぶりは様式的なもの、動きを捉えたクロッキー、実物を写生した細密画など、様々である。この絵と、描かれた種の標本を見比べることで、画家は何を描き、何を表現しようとしたのかを探る試みとする。特にご注目いただきたいのは、目だ。剥製に込められた目ヂカラの表現と、そこだけ奇妙に定型化された粉本の目を見比べていただきたい。
主催:東京大学総合研究博物館