JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク

特別展示『黄金郷を彷徨う――アンデス考古学の半世紀』開催のご案内
Exhibición especial: “Deambulantes en El Dorado: medio siglo de arqueología andina por los japoneses”

2014-11-25

 この度、JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」では、特別展示『黄金郷を(さまよ)彷徨う――アンデス考古学の半世紀』展を開館する運びとなりました。
 平成25年度より、高等学校の世界史教科書から「四大文明」の語が消えました。人類史における文明の起源はアフリカ大陸・ユーラシア大陸だけでないということが、ようやく我が国においても常識となっていくのです。そのひとつの例が南アメリカ大陸に花開いたアンデス文明です。大河流域の発祥ではないこと、文字をもたないことなど、古代文明への我々の認識を新たにするようなさまざまな特徴があります。そしてまた建築、土器、金属器、織物などにおいて、きわめて洗練された美術を発展させたことも見逃せません。
 アンデス文明の巧みな造形美術のとりこになり、そしてその風土を愛してやまず、研究や収集や地域振興に生涯を捧げた日本人たちがいました。実業家として南米ペルーで活躍する中で古代史に惹かれ、自身で収集と研究を重ね、多くの日本人に道を開いた天野芳太郎。地元の初代村長として、世界遺産マチュピチュ遺跡の隆盛の礎を築いた日系移民・野内与吉。商用旅行先で出会った未知なる文明の美に衝撃を受け、日本国内に中南米美術の一大コレクションを作り上げた森下精一。そして日本で初めて新大陸考古学に着手し、今日へとつながる後進の教育につとめた東京大学の泉靖一や寺田和夫らの研究者たち。
 踏み込めば抜け出せなくなる魅惑的な異郷、それが古代アンデス世界なのです。本展はアンデス美術の名品や学術標本を一堂に集め、不帰の客となった彼らの物語と、これまで半世紀あまりにおよぶ日本人による考古学的貢献、そして今後の展望を紹介します。


■展覧会基本情報
名 称:『黄金郷を彷徨う――アンデス考古学の半世紀』
会 期:2015年1月24日(土)から2015年6月21日(日)まで
時 間:11:00 - 18:00(木・金は20:00まで開館時間延長、入館は閉館時間の30分前まで)*時間は変更する場合があります
休館日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌日休館)、その他館が定める日
会 場:インターメディアテク2階「FIRST SIGHT(ギャラリー1)」
主 催:東京大学総合研究博物館
協 力:BIZEN中南米美術館、天野博物館、クントゥル・ワシ博物館
協 賛:ニューリー株式会社、日本マチュピチュ協会
入館料:無料
住 所:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー/KITTE2・3F
アクセス:JR東京駅丸の内南口徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結

■お問い合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

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