JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク


連続展示『東京モザイク(1)―― 帝都復興』

2016.03.08-2016.05.08
BIS

 世界有数の現代巨大都市東京。その輝きが形成されるまでには、破壊と再生の繰り返しがあった。この複雑な都市形成過程は、20世紀を特徴づける大衆的な視覚文化の展開とあいまって無数の「イメージ」を生み出し、それらの総体が「東京」のヴィジュアル・アイデンティティに結実している。そのなかで、関東大震災に端を発する帝都復興運動は、近代的な「東京」の原像を形成する上で基礎的な役割を果たした。その際、震災による被害の実態調査とその報道、復興を方向づける法規、具体的な都市計画など、20世紀の「東京」を決定づける膨大な資料体が製作された。連続展示「東京モザイク」の第一弾として、旧東京帝国大学が関東大震災直後から昭和初期に亘って纏めた各地区の写真調査や学内の『震災復旧営繕工事報告書』を中心に、写真、調査資料、報道、図面・地図、行政書類など、多様な資料体から浮かび上がる近代都市「東京」の錯綜した姿を振り返る。


連続展示「東京モザイク」

 2020年オリンピック・パラリンピックを前に、「東京」のアイデンティティや魅力について、世界に対し改めて発信する必要性があります。しかし、ここに掲げられる「東京」は、多種多様な記号集合体であり、具体的なイメージに固定されたものではありません。連続展示「東京モザイク」では、東京の渾然としたヴィジュアル・アイデンティティを捉えるべく、インターメディアテク小展示スペース「BIS」に特設コーナーを設け、各回で異なる「20世紀の東京像」をフィーチャーします。
 各種地図、都市計画書、行政報告書、デザインマニュアル、各種報道、宣伝広告、海外向けパンフレット、観光ガイド、切手など、広範囲に亘る「東京」関連資料を新しい観点から紹介することによって、国内外のヴィジュアル・コミュニケーション手段を介して発信されてきた「東京」のイメージの解読を試みてみたいと考えます。都市計画や宣伝方法を規定する公的資料のみならず、個人の表現者や民間組織が生み出してきた珍しい一時的印刷物(エフェメラ類)まで包括することによって、「理想都市東京」と「東京の実相」を対照し、現在まで引き継がれているグラフィックデザインが、「東京」をいかに形付け、定型に纏め、時には美化し象徴化してきたか、これを具体例に基づきながら検証していきたいと考えます。

主 催:東京大学総合研究博物館
研究助成:DNP文化振興財団

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