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特別展示『アヴェス・ヤポニカエ(7) ――日々是鳥日』のご案内

2021-07-15

プレスリリース:PDFファイル[141KB]

■本展覧会の特徴
- 日本画と、そこに描かれた鳥の標本を並べることで画家の視点を再現
- 鳥を描き続けた果てに、ありきたりな鳥を描く意味の再考
- 鳥を描く日常を綴ったかのような一巻を三部に分けて紹介
- 画家の目と科学者の目

■展示概要
 このシリーズは、日本画と、そこに描かれた鳥の標本を同時に展示し、鳥を見つめた画家の視点を提供する試みです。
 河辺華挙の編纂した『鳥類写生図』は粉本、すなわち鳥を描くときの手本となる図鑑あるいは紙に描いた標本です。今回はそのような断面にフォーカスしたものではなく、ただ一巻の絵巻物を、最初から最後まで見通す企画です。この第拾七巻は「この巻のみ悪徒に貸し出すこと厳禁」と記され、華挙とその画塾にとって、シリーズの中でも重要な巻であったことが窺われます。しかしながら、そこに描かれた鳥は、日本画の格好の題材となった孔雀や鷹ではなく、意外なほどありふれたものでした。日々の暮らしの中で見かける鳥たちを写実的な筆致で描き、時折、色鮮やかな外国産の飼い鳥に紙面を割いています。それはあたかも、何気ない日々の暮らしと、たまに訪れるハレの日のようです。パンデミックによって激変した世界に暮らす今だからこそ、この「長年の研鑽の末の、何気ない日常」のごとき一巻を鑑賞していただきたいと考えた次第です。
 この巻は約16メートルの長さがあるため、前、中、後の三部に分けて展示公開を行います。画家が鳥を見つめた日々をお楽しみください。

■展覧会基本情報
名 称:特別展示『アヴェス・ヤポニカエ(7)――日々是鳥日』
会 期:2021年7月26日–2022年1月10日
時 間:11:00–18:00(金・土は20:00まで開館)*時間は変更する場合があります
休館日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌日休館)、年末年始、 その他館が定める日
会 場:インターメディアテク3階収蔵展示室「STUDIOLO(ストレージ)」
主 催:東京大学総合研究博物館
入館料:無料
住 所:東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F
アクセス:JR東京駅丸の内南口から徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結、千代田線二重橋前駅(4番出口)より徒歩約2分

■お問い合わせ先
050-5541-8600(ハローダイヤル)
国外からは+81-47-316-2772 (ハローダイヤル)

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