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工部大学校機構模型コレクション

1870年代/真鍮、鉄、木製台座/東京大学(旧)工学部機械工学科旧蔵/総合研究博物館研究部所蔵

概要

さまざまな要素を介した動力伝達の仕組みがわかりやすく表現された模型。明治初頭から機械工学の教育に使われてきた。ねじ機構、てこ・クランクやスライダなどからなるリンク機構、歯車機構などいずれも基本的な内容のものである。一部に1874(明治7)年と1875(明治8)年の金属プレートの附されたものがあり、国内に残されている西欧近代の産業機械工学の遺産として、最古級に属する。どれも英国製であることから、1873(明治6)年に都検として工学寮へ赴任してきたヘンリー・ダイヤーが工学関連の書籍資料類とともに母国から取り寄せたものであろう。