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製図器セット

1876(明治9)年2月/大日本工部省工学寮工作所/黄銅、象牙、エボナイト、木、杉材製ケース入り/東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻設計工学研究室旧蔵/総合研究博物館研究部所蔵

概要

明治最初期の工部省工学寮時代の銘の存在を確認できる極めて貴重な工学遺産。工部省工学寮は、欧米から工業技術を導入するため、工部省の一等寮として設立が認められた工業教育機関である。ヘンリー・ダイヤーら英国人教師を迎え、1873(明治6)年8月に、予科2年、専門科2年、実地科2年の計6年を修業年とした全寮制のエンジニア教育が開始された。「明治九年二月」の年記は第一期生が予科を終え、専門科に進学した頃にあたる。製図学は、機械工学や造船学の予科と専門の基礎学であった。

ID

IMTF0000129