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レオナルド・ダ・ヴィンチ トリノ王立図書館所蔵『鳥の飛翔に関する手稿』

(b)/1505年3-4月頃/1979年/岩波書店/日本版ファクシミリ/東京大学総合研究博物館研究部所蔵

概要

本手稿には、第18葉表から第4葉裏にかけて「鳥の飛翔に関する論考」が収められる。谷一郎・小野健一・斉藤泰弘の三氏の解説によると、レオナルドの言う「鳥」は、有翼動物と、自ら構想した飛行機械の両方を指しているという。この後者すなわち「巨大な鳥」と呼ばれるものには、バネ動力式、蝙蝠型翼式、人間腹這い式があった。レオナルドは1503年から3年間にわたるフィレンツェ時代に、郊外の丘陵でミミズクをはじめとする猛禽類の飛翔をつぶさに観察し、その観察結果を人間飛行計画に活かそうと考えた。