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黒漆稜花合子  

中国 元時代、14世紀/木胎、漆/田中儀一旧蔵品 

概要

十弁の稜花形からなる合子。蓋上面にはタイマイの板が嵌められていたと推測される。合口や花弁の輪郭部分には鉛で縁取りを施している。北宋時代に多く作られた端正な形と漆の色の美しさを求める無文漆器から、堂々とした力強い表現へ移行する過渡期の作品である。