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地球儀(800万分の1)

1937年以前/ベルギー/白地図に彩色/ベルギー政府寄贈/東京大学附属図書館旧蔵/総合研究博物館研究部所蔵

概要

1923(大正12)年9月の関東大震災により、大学の図書館蔵書50万冊が灰燼に帰した。それに対し国内外から援助の手が差し伸べられた。ベルギー政府からは図書と義援金が寄せられ、その善意の記念として、同国に大地球儀の製作を依頼。しかし、大地球儀が贈呈された1937(昭和12)年は日中戦争の最中であり、ベルギーは連合国の一員であったため、震災時に寄せられた友情はすでに過去のものとなっていた。そのためか贈呈された地球儀は「白地図」であった。当時の記録よると「ベルギー国地理学協会側では、特に日本側の好みを考慮し、彩色を施さず白地のままなり」とある。彩色は日本側により、1939年に始められた。