JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク


アカデミック・アドベンチャー 2013

2013.04.01-2014.03.31

小・中学生の皆さまへ

 アカデミック・アドベンチャーでは、IMTボランティアの大学生が「インターメディエイト」(=媒介者)として、皆さんのアドベンチャーの案内役を務めます。IMTボランティアは、東京近郊のさまざまな大学に所属し、それぞれの専門分野の勉学や研究を行いながら、JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」の活動をお手伝いしています。
 私たちIMTボランティアがアドベンチャーの内容をご紹介いたします。


垣中健志(東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本史学分野 修士2年)
私のアカデミック・アドベンチャーは「歴史」をテーマにインターメディアテクの展示物を見ていきます。インターメディアテクには弥生式一号土器やエジプトのミイラ、ベルギーから寄贈された地球儀など、歴史的に重要な学術資料がたくさんあります。私のアカデミック・アドベンチャーでは、このような展示物はもちろんですが、一見すると歴史とはあまり関係のないように思われるものも積極的に取り上げていきます。例えば、インターメディアテクにある展示物の中で最も多い自然史の標本類ですが、標本は本来、動物の骨格の仕組みや植物、鉱石などの種類を同定するために利用されるものです。こうした標本類も歴史という視点から見ると、また違った姿が浮かび上がってくるでしょう。ここから先は実際にインターメディアテクに来て自分の目で確かめてみてください。歴史という視点を通して展示物を見ることで、それまでとは違ったものの見方や考え方をみなさんに発見してもらえればと思います。

阿部真子(一橋大学社会学部社会学科 4年)
私は「骨」をテーマに、インターメディアテクでの冒険をお手伝いしています。体を動かしているのは筋肉ですが、動き方を決めているのは骨です。それぞれの生き物に特有の動きもまた、骨によって支えられています。私のアカデミック・アドベンチャーでは、人間の骨といろいろな土地や時代の生き物の骨の共通点や相違点をご案内します。鳥類や哺乳類、爬虫類などは外見において大きく異なりますが、基本的な骨のつくりは驚くほど似ています。そしてもちろん、細部では違う部分を見つけることができます。「なぜ同じなのか」、「なぜ違うのか」を問いかけるとさまざまな疑問や仮説が浮かび、「進化」という言葉をより身近に感じることができるでしょう。博物館は私にとって、そういった「なぜ」がたくさん浮かび、想像力があふれてくる場所です。そのような豊かな想像力を喚起してくれるインターメディアテクの学術標本の意義も併せて伝えられたらと思っています。

利根川薫(立教大学文学部文学科日本文学専修 4年)
私のアカデミック・アドベンチャーは動物の骨、西アフリカの楽器、地球儀等を取り上げます。それらは一見すると関連性がないように思われますが、そうではありません。これらはすべて東京大学にジャンルを問わず集められ、研究のため実際に使われていた学術標本です。それらをよく観察し、私たちの日常生活にあるものと比較し、考察していきましょう。例えば、西アフリカの楽器の素材は何で出来ているのでしょうか。また、これらの楽器はどういう用途で使われたものなのでしょうか。このように、アカデミック・アドベンチャーでは自分の目でよく観察して考えることを常に意識してください。私が紹介するものには、「現物」のまま残っているものと、「レプリカ」や「写真」にかたちを変えているものの二種類があります。なぜ現物だけではなく、違った媒体のものが展示されているのでしょうか。私たちは通常、現物や本物だけに目が行きがちですが、本当にそれだけが価値のあるものなのでしょうか。アカデミック・アドベンチャーを通して、みなさんも一緒に考えてみてください。

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